「コニー&カーラ」

傑作
ニア・ヴァルダロスは「マイ・ビッグ・ファット・ウェディング」に出ているのを観た時は元気の良いおばさんという印象しかなかったけど、本作の脚本を書いたりしていてこんなに凄い人だったのか。尊敬。
デビー・レイノルズに会えた場面を観ると、奇跡が起こる「映画」って素晴らしいと改めて思う。その奇跡が自分の道を突き進んだ者に与えられる物なら尚更。
お熱いのがお好き」と「ロミー&ミッシェル」といった二つの傑作が合わさったみたいな感じ。カーラ役のトニ・コレットはまるでリサ・クドローみたいな底抜けの明るさがあるしな。彼女は「イン・ハー・シューズ」にも出演しているのか。
良い曲ばかりを良い声で歌うんだから何も言う事は無い。ミュージカルよりも「みんなのうた」や「スクール・オブ・ロック」を見た印象に近いのも歌が前面に押し出されていたからかな。
徹夜明けのエドワード・バーンズみたいなデヴィッド・ドゥカヴニーは疲れた感じがむっつりスケベ度を高めている。イアン・ゴメズの禿げと髭のバランスはたまらない。彼女達を追っている方も間の抜けた感じでコメディとしてはふさわしい。
観客が笑いすぎで涙を拭っていたけどきっと演技じゃないんだろうなあ。とても面白かった。