アラフォー離婚妻 くわえて失神 ★★★★★

冴島奈緒がベッシー・ラヴのようにチャキチャキしていて魅力的。ウィンクが上手。自分の中の熟女熱がぶり返しそう。
相手と心が通っているということをセックスで気絶するという表現にすることで、行きずりのセックスばかりしてちっとも気絶しない冴島の不安や焦りが伝わってくる。性愛から純愛へ指向が変化した彼女をラヴホテルへ誘おうとするなかみつせいじのは見事なずっしぷりから、その後の学生時代の同級生で想いを寄せていたということを素直に告白したなかみつと彼女が和解して手をつなぐラストシーン(「本当はこれがしたかったんだ」というなかみつの台詞は素敵。)まで起伏がちゃんとあるので安心して観ていられる。
エリマキトカゲの小ネタも効いている。茶髪をアップにして伊達眼鏡をしている上加Amuは『裸身の裏顔 ふしだらな愛』(監督 吉行由実)出演時から大きくイメージチェンジしていて、彼女だとは気がつかなかった。というか今作の彼女に激似の知り合いがいるので、個人的に観てはいけないものを観ているような気分に。途中まで本人かと思った。上加をダルマ崩しで気絶させる夫役に荒木太郎。金子弘幸はやるせなすが中田ヤスタカのものまねをしているような感じ。エステの客役に監督の吉行由実が出てくる。