ビリヤード玉みたいに登場人物が絡み合うストーリーは素晴らしい。那波隆史がポン引きを好演。この人ははずれがないなあ。何者かが娼婦の体に“S”と刻むという猟奇的サスペンスの趣もあるが、犯人の竹本泰史があっけなく殺されるので中途半端。Sは正義の意らしい。友田が彼に襲われている場所へどうやって見つけて駆けつけたのが不思議だった。夜道で友田真希が“二万でどう？”と男たちに声をかけられるシーンは気持ちが悪くなる。皆毎日こんな体験しているのでしょうか。飯島大介がやくざらしいやくざを、サーモン鮭山が気持ちの悪い売春男を演じている。寧々は熊田曜子似。
