和服エロス・蔵のなか 淫蜜な関係 ★★

これぞ深町章という感じの、ほとんどモノローグで占められた映像つきオーディオブックとも言える作品。葉月螢が夫のなかみつせいじに気がつかれないでどうやって毎度土蔵へ行ったのかを“どうにかこうにか”という言葉でなんなく進めていく岡輝男の脚本には笑った。結局なかみつせいじが里見瑤子と土蔵で逢引しているというのは葉月の妄想で、実際は女装したなかみつが一人二役でオナっていたというオチ。怪談のような趣もあったので夏にぴったり。池田こずえは語尾を伸ばした台詞回しが耳障りで嫌い。彼女の先輩である山口玲子と男(丘尚輝?)は物語に全然絡まないので、存在意義が感じられなかった。