若妻の性欲 だらしない肢体 ★★★★

ブローカーを通して結婚する台湾人役の須磨れい子と、彼女と同居していて結婚に反対している五島めぐの能天気でない明るさが素晴らしい。会話のテンションが高くて、『翔んだカップル』や『ションベンライダー』を彷彿とさせる。全篇を通して歌われる「バナちゃん節」も歌詞が日本に流れ着いた彼女たちのことのように聴こえてきてグッとくる。爆発村とおるが五島とトイレで絡むシーンでの彼のチンコは真っ黒。実は女でぺ二バンしているっていう設定なのかと思って困惑した。カーセックス中に車が動き出して水死した爆発村と五島の遺骨を前にして“ローリングローリング”と股間をぐりぐりする須磨の姿が印象的。鶴田靖はイッセー尾形みたいな感じで気に入った。元妻役の岸加奈子との炬燵を使った絡みは赤いランプとジーっと言う電子音が艶めかしい。山本竜二も出てくる。生き生きとした関西弁は聞いていてとても心地よい。