不倫ファミリー 昼から生飲み ★★★★

主人公の真咲南朋は准教授の柳東史と不倫中で後ろめたさのようなものがあるし、母親の浅井舞香は単身赴任中の夫の分まで朝食を作っていたり、年齢にそぐわないフワフワした服装を着ていたりしてぎこちなさを抱えている。そんな彼女たちが現実に打ちのめされながらも、最終的には真咲は植木職人の野村貴浩と出会ってまっすぐ愛し合うし、浅井は帰ってきた夫のなかみつせいじと和解するように激しく絡む。後に待つ悩み事が無くなって、今を最大限楽しめることの喜びが感じられる。ラストで隠し子が家にある食器を片っ端から洗いながら歌う「喜びの歌」を聴いていると尚更。
真咲南朋は『エッチな襦袢 濡れ狂う太もも』に出演していた時には襦袢姿がメインだったからあまり気に留めていなかったけど、今時のギャルっぽさがあって素晴らしい。好きな女優の仲間入り。大学院生っていう設定がここまでしっくりくる人は貴重だ。白衣と眼鏡が似合うところも好き。浅井舞香は森下愛子似。山口真里に大阪弁喋らせるなんて鬼に金棒。彼女をあっけなく死なせなければ本作をもっと気に入ったのになあ。