超過激 淫らな浴室 ★★★

オープニングはハリウッドのクラシック映画みたいなオーケストラの曲が流れる。劇中も一貫して似たような音楽が使われているけど、本城が杉本まことに追いかけ回されるシーンだけではRPGのラスボスみたいなBGMが流れたのでそのギャップが可笑しかった。本城未織が中二階に閉じ込められて怯えるシーンで見つめる柴田はるかのアップが挿入されるんだけど、そのタイミングや長さが無声映画における字幕みたいな印象を受けた。レズビアンの柴田は男に何度か絡まれるものの、自転車のロック用に使う鎖みたいな貞操帯を着けていたり、挿入はさせても最後までいかずに写真を撮って脅したりして、男性に立ち向かっている姿がかっこいい。男を思いっきりビンタするシーンが何度もあるのが素晴らしい。男性向けのピンク映画の中で、男は全員馬鹿として描かれているのが新鮮かつ痛快。監督・脚本の珠瑠美は女優だったのか。真っ赤なマニキュアが爪を剥いだ後みたいで吐きそうになった。