ノーパン看護 白衣の下はスッポンポン ★★★

始めの数分で病院の風景を写して、その次のシーンでは佐々木麻由子が在宅看護をすると院長のなかみつせいじに打ち明ける。起伏がいきなりあって幸先が良いところが好き。在宅看護をしている三人の内、リーダーは佐々木のようだけど、実質的には話を進展させるエピソードに深くかかわっている望月ねねが主人公だと思う。仲間を裏切ってしまって葛藤するのも、それを反省して院長に仕返しするのも彼女だし。患者の中では中村和彦が刈り上げで、名前が「まこと」だったのはいかにもって感じで面白かった。っていうか引きこもりに在宅看護ってなにするんだろう。吉田祐健は強欲過ぎて今まで嫌いだったけど、今作ではインポテンツだからかしおらしさがあって不快には感じなかった。里見瑤子が中村和彦とハメながらブランコを漕ぐシーンは、中村が外に出られるようになった喜びを表現するには最良だと思う。「女は汚い」と絶望して自殺未遂した中村の元へ駆けつけた佐々木が、女の体を見せる場面で着けていた下着は、おばさんっぽいベージュ色の地味なもので、予期していない事件だったことが伝わってくる。ラストは在宅看護ではなくてすっかりデリヘルになっていて笑った。あと、本作では白衣の天使のことを「びゃくいのてんし」って言っていて、俺は今まで「はくいのてんし」かと思っていたので違和感があったな。