三匹の和服牝美人 十人十色の性 ★★★

人形が登場人物を幸せにしていく連話形式のピンク映画。三話もあるのにコンパクトに収めているのは凄い。話の中で一番面白かったのは「華道の人妻篇」。まず南あみの落ち着いた感じが魅力的だし、そんな彼女が包茎を無理やり剥いてしまうのだから。それにしても柳東史が包茎だと告白した時に野上正義が身をよじったり、カメムシがひっくり返ったりして皆が笑いをこらえていたシーンは観ているこっちも思わず吹き出しそうになった。南と柳がまぐわっている姿を観ながら勃起した野上が「こりゃハマりそうだなあ…」って言っている姿も面白い。っていうか南が「包茎ということは童貞ね」と当然のように言う論理展開はいまいち良く分からなかった。一般的に包茎なら童貞なのか?
佐々木麻由子が骨董屋の未亡人役の第一話はバイブレーターをこけしみたいに人形の側に立てて置いているシーンが面白かった。(バイブに顔が書いてあるように見えたけど、気のせいかも。)三話目はくすのき琴美が全二話のヒロインに比べると見劣りするので楽しめなかったなあ。明からあきなへとニューハーフ化した松井明をあまりにもすんなり受け入れてしまう彼女に唖然とした。あそこはもうすこし葛藤してほしかった。最後に流れるTAKAMIの「試練だらけの恋」はポップで本作に合っていた。