Calvin Johnson+Karl Blau+Tenniscoats@Shibuya O-Nest

Karl Blau

すばらしい。しまりがなさすぎる体つきだけど、イスに片足を乗せてアコースティックギターをジャンジャカ弾いて、歌心溢れる彼の姿はカッコいい。ぼそっと歌っている時がほとんどなのに朗々と歌っているような気にさせるのは、その強靭な歌心にあると思う。こじんまりとしていなんだよなあ。キャルビン・ジョンソンの即興ギターも壺ばかりついてきて衝撃的だった。『スーツケース』のライヴ録音に立ち会っているような感じ。D+の「Are You Gone」が特にいい曲だったな。ひさびさにぞくぞくしたライヴでした。観れて良かった。

Tenniscoats

植野隆司のギターはI am Frogsみたいで好きだけど、さやの手をパタパタさせる動きのロリっぽさが苦手で楽しめなかった。熟女のロリっぽさは油と水のように相性が悪い。あと歌詞がつまらないのと、曲が起伏がないわりにやたらと長いところも勘弁してほしい。

Calvin Johnson

ぶすっとした顔をしつつも奇妙なダンスを踊っていて、思ったよりチャーミングな人だった。低音ヴォイスが腹の底に響く。曲を生み出している最中のようにいろいろなメロディを唸りだして、しかもそれがどれも直球の歌心にあふれているのに恐れ入った。そんな曲たちを朗々と歌い上げるから、メジャー感すらある。カール・ブラウ以外の奇を衒った前座バンドとは一線を画している。っていうかその前座を観ていたときにとてつもなく時間を無駄使いしていると感じてしまい、自分がそこまで音楽好きではないと改めて気がついた。