本番オーディション やられっぱなし ★★

もっと軽妙なコメディ作品かと思ったら意外とドロドロしていた。肝心の漫才がぬる過ぎで、もうちょっと気合を入れてほしかったなあ。夏井亜美がプロデューサーに殴られて痣を作って痛々しいし、彼氏に包丁を突き出したりしてあまり楽しめなかった。彼氏役を演じていた岡部尚は加勢亮みたいな魅力があるので、これから注目する。ニューハーフの日野姫はスザンヌみたいな感じなので女だと思って見ていた。夏井はピン芸人としてテレビに出るようになるんだけど、そこに至るまでには仕事を得るために相方に内緒でプロデューサーと寝たり、それがばれてコンビを解消したりする場面しか描かれていないから、自業自得としか思えず応援できない。もっとハングリー精神が分かるようなエピソードが観たかったし、元々面白くないから売れるために別のプロデューサーと寝たのではないかと思ってしまう。あと、せっかくなら牧村耕次にも絡ませればよかったのに。劇中で結城リナの「アイノカタチ」が流れる。彼女ってミュージシャンだったのか。