喪服をまとう艶肌の女 ★★★

やっぱり矢藤あきは美人だ。二重って魅力的だと再確認。久須美欽一が死にかけの爺さん役で定番すぎる。自分で“うんうん”とうなずくしぐさがリアル爺さん。冥土の土産に一発お願いするっていつものパターンだな。絡みは遺影の前で白黒の垂れ幕の下で蠢くシーンが一番良かった。ちゃんと裏が汚れた足袋を履いていて、ぐりぐりと動く指が強調されていたのも好き。遺影の前で絡んでいるのに背徳を感じないのは死んだのが夫ではなくて義父だからかも。遠藤遼一(ends)似の平川直大は矢藤を電気按摩みたいに足で股間をぐりぐりしていて笑った。小学生かよ。あと、彼が“アヌス”と言うときと“アナル”と言うときがあったような気がする。使い分けていたのだろうか?
久須美が矢藤に“これで慰めなさい”と託したヴァイブレーターで矢藤が自慰をするラストシーンで、彼女は妄想で彼と絡んでいた。皆に裏切られてしまった彼女にとって一番信頼できた人がもういないという寂しさを感じられて切ない。この直後に久須美の遺影と濡れたヴァイブが一緒に映るシーンが秀逸だった。本作は矢藤を縄で縛ったり、鞭で叩いたりするSMの趣もあるので、喪服とSMが好きな人は楽しめると思うお。丘尚輝が眼帯している意味が良く分からなかった。あと、葉月螢の部屋がカエルのぬいぐるみばかりだった意味も良く分からん。顔がカエルっぽいけど、関係なさそうだし。ティッシュ箱のカヴァーまで緑色だったのは本当にカエル好きが一貫していると思った。夫の不倫相手のあらい琴もなかなか美人。矢藤を見下したような自信満々な感じに興奮する。