セックス・ガードマン すごい腰使い ★★★★

かわさきひろゆきが髭面で冒頭からインパクトがあり過ぎて本作のコメディ・リリーフはほとんど彼がかっさらっている。
新人ガードマン役の川瀬陽太は疲弊した感じが良く出ている。精を吸い尽くされるってこういう感じなのだろうなあと思わせる、死にそうな表情。短い前髪も悲壮感を増すのに一役買っていた。R.E.M.のTシャツを着ていたのはちょっと嬉しい。牧村耕次はダンディなのに茶目っ気があって好き。ベルサイユの黒バラ役の里見瑤子は発情した雌猫のように川瀬に覆いかぶさるので素晴らしかった。自慰シーンはゴム草履のゴム底が見えて妙にエロい。彼女の手配書に“下付き、あずき色”って書いてあって笑った。
ビルから飛び降りようとしていた鏡野有栖を川瀬が助けて、そのままもみ合いになりながらベッドシーンへ移行したのは訳が分からなかった。てっきり妄想かと思ったよ。この絡みで鏡野が絶頂に達するときに“死ぬ、死ぬ〜”って言っていて、イク→逝く→死ぬって頭を巡らせているであろう余裕さが上っ面の死ぬ気を表しているようでリアルだった。彼女は頬と目の間の部分のふくらみ具合が堪らないし、性交中も足の指が反り返って指と指の間が開いたり、演技が細かくて好き。あと飛び降りようとするときに、脱いだ片足でもう片方の靴の踵を支えて脱いでいるところが鮮やかだった。
ここの画像を見れば本作の物語がほぼ分かる。やっぱりピンク映画ってコンパクトだわ。