ロックンロールお年玉@CLUB CITTA’川崎

キノコホテル

全員おかっぱ頭や赤い軍服みたいな衣装でロマーンズみたいな統一感がある女性四人組バンド。音楽はGO!GO!7188みたいなGSサウンドだけど、おニャン子クラブみたいなメロディも挟んでくるから聴いていて楽しかった。少なくともつしまみれより遥かに好き。アルバムが出たら聴いてみたい。あとやたらと痴女っぽくてエロいので、カメラ小僧がいるっていうのも本当かも。

夜のストレンジャーズ

滅茶苦茶かっこ良かった。一見やくざ映画に出てきそうなチンピラ風だけど、音が鳴ればたちまち歌心にあふれたロッカーになる。アップダウンストロークでズシズシと奏でられるクッキリとしたベース音が鳴りやんだ瞬間に、爪弾くギターの小気味よいフレーズにバトンタッチする滑らかさには舌を巻く。音に過不足が一切ない感じ。完璧にやられたわ!「連れていってよ」は“離さない”っていうところで声が少しひょろっとなるところも曝け出している感が出ていて良かった。最後に好きな「トラブルボーイズ」もやってくれて満足。昔の作品も聴かなきゃ。

遠藤賢司&カレーライス(竹安堅一g、グレートマエカワb、森信行ds)

最初はソロでアコギをかき鳴らしながら「夜汽車のブルース」。ブルースハープとギターだけで一人で音の洪水を作り出しているのは圧倒的。声の力強さにもたまげた。今日の中では一番出ていたと思う。アコースティックギターストロークするボディの部分の塗装がくっきりと剥げているのもしびれた。あれだけ激しく弾けばああなるよなあ。バンド形式になってからは「不滅の男」や「東京ワッショイ」は大盛り上がり。遠藤のエレキギターの音量は異常に大きかったなあ。森信行のドラミングが表情も含めて前のめりで壺にはまった。途中で遠藤一人になってギターを持ちながらドラムセットに座り、左手でギター、右手にドラムスティックを持って叩きだして一人で燃え尽きそうなくらい激しい演奏をしていたのが印象的。

THE 5.6.7.8'S

少年ナイフみたいな感じかと思ったら、彼女たちよりもポップでなく、渋かった。
楽しかったけど、今回の面子では見劣りした。サポートとして参加していたハモンド・コネクションのベースとハモンドオルガンは素晴らしかった。振り返れば彼女たちの演奏よりもハモンドの二人の方ばかり観ていたなあ。トラブルでテンパッていたのはベテランらしくないなと思ったし、ヴォーカルに照れがあるのも残念だった。エンケンや松ケンを見習ってほしい。ドラマーがエドはるみに似ていた。っていうか、落ちているドラムスティックがその激しさを物語っている遠藤賢司のステージの後にやるのはやりずらいだろうなあ。

騒音寺

白くてラメ入りの衣装を着たヴォーカルがハンドスプリングで登場してつかみはOK。内容も素晴らしい。長髪を振り乱しながら大きな体躯でステージを行ったり来たりするから白馬が駆けているような気になった。くねくねダンスは至高。面白い歌詞だけど、演奏はとてもシリアスだからコミック感がいい塩梅に抑えられているところがクール。ジョーイ・ラモーンがコブシを効かせたような声質も大好き。「帰り道」は名曲。サービス精神にあふれていて、これぞプロの仕事だと痛感する。

Theピーズ

モッシュが激しくて、盛り上がりは一番だったなあ。間近で観ていて気がついたけど、はるのベースのメロディアス具合は群を抜いている。「シニタイヤツハシネ」をやってくれたのは意外で嬉しかった。シンイチロウのドラミングは裏方に徹していて完璧。

フラワーカンパニーズ

なんで遠藤賢司でもピーズでもなく彼らがトリなのか最初わからなったけど、演奏を聴いて納得。盛り上げがとても上手で、一回フレーズを聴けばノリどころが分かるので、一体感がとんでもない!Theピーズよりも聴いていて楽しいぜ。観客席に酔っ払った夜のストレンジャーズのヴォーカルが現われたり、ステージでピーズのはるとアビさんが出てきたりして盛り上がった。新アルバムの曲は鈴木圭介がギターを弾きながら、曲間に語りが入るところがエンケンみたいでぐっときた。ベストアルバムしか聴いたことが無かったので、最近のアルバムも聴かなきゃ。