恋愛依存症 ★★★

パンティ姿のアシュレイ・ジャッドがカエル採りではしゃぐシーンがハイライト。ジェフリー・ドノバンは彼女の背中を褒めていて分かっているわ。酒におぼれて行きずりの男と一夜を共にしていた彼女が、ジェフリーと寝る際にしらふで挑もうとするシーンは自分を変えようとする意志を感じられて良かった。その後に再び酒に酔って男といちゃつく自分に嫌気がさしたりしつつも、それを乗り越えて彼女が彼に“ごめんなさい”と言ったときの彼女のハッとした表情も素晴らしい。“いつかダイヤモンドになるのさ”という歌詞が印象的なビリー・ジョー・シェイヴァーの「Old Chunk Of Coal」がラストにかかるのはグッときた。ちょっとした成長物語。
彼女が聖書に書いてある親子の因果について泣いて文句をつける姿は信者ではないので理解できなかったな。このシーンで牧師らしき人が“病気の木の種は病気だ。神は関係ない”と言っていて、意外と突き放したことを言うものだと思った。アメリカ南部の田舎の風景が美しくて、監督のジョーイ・ローレン・アダムスの故郷への愛を感じた。チェット・アトキンス聴かなきゃ。あと、アシュレイと同居しているローラ・プリポン(ヘドウィグ似)の日常が明かされないので気になった。

BILLY JOE SHAVER "I'm Just an Old Chunk of Coal"