スマッシュ・マウス@キャンプ座間

仕事を終えて時間つぶしに海老名で『パコと魔法の絵本』(ポスターを観て『マゴリアムおじさんの不思議なおもちゃ屋』みたいなのかと思ったら違った。)を観てから会場に向かった。キャンプ座間の4番ゲートは相武台前駅から歩いて10分もかからないくらい近い。入る際に米兵らしき屈強な人に金属探知器で体をなめ回されて緊張。シャトルバスで会場の野球場まで運んでくれた。米軍基地ということもあってか、観客は8割くらい外国人だった。迷彩服を着た陸上自衛隊と思しき中年男性たちもいた。
テンションの高いMCの紹介の後にスマッシュ・マウスが登場。一曲目から「Can't Get Enough Of You Baby」!ミッチ・マリンのドラムスとマーク・セルバンテスのパーカッションが相まった分厚いビートでめちゃくちゃ踊れるし、『待ちきれなくて…』の様々なシーンが脳裏に浮かび上がる。
躁キーボードと間隔をあけて鳴らされるギターが真骨頂な「Diggin Your Scene」で体が揺れる。
1stや2ndアルバムからの曲ばかりなのかと思っていたら、現時点で一番新しいアルバム『Summer Girl』から「The Crawl」、「Everyday Superhero」、「So Insane」、「Getaway Car」、「Story Of My Life」、「Hey L.A.」そして「Quality Control」と大量に披露してくれて嬉しい。
ミドルテンポな「The Fonz」は盛り上がる曲ばかりで疲れた身にはチルアウトできる曲(特にサビのメロディ)で、今日のハイライトだったなあ。
名曲「Walkin' On The Sun」は流石に盛り上がっていたなあ。この曲はハイテンポのスカソングが集まっている1stアルバム「FUSH YU MANG」の中で異彩を放っていたけれど、今振り返るとこれこそスマッシュ・マウス節!と言える、ライヴハウスよりもパーティ会場が似合う曲だよなあ。以降の彼らで一貫している、かっこよさよりも楽しさが前面に押し出された踊れる楽曲群を聴いていると彼らってこの曲で肝を掴んだのだと感じる。実際にライヴで1st収録の「Beer Goggles」を聴くとスカパンクロックバンドに早変わりしたみたい。
やっぱりスティーヴ・ハーウェルの声質って色気があって辛気臭くなくて好きだ。好きなヴォーカリストベスト3に入るわ。グレッグ・キャンプに代わる新ギタリストのリロイがマーティ・フリードマンみたいな風袋でかなり目立っていた。寒空の下で上半身裸になっていたのは男気を感じる。次の新作は彼のギターが肝になりそうだなあ。あと、キーボーディストのマイケル・クルースターがキーボードの高さくらいまでピョンピョン飛び跳ねまくり盛り上げる。彼がライヴ通して一番激しい動きをしていた。
途中でスティーヴが米軍基地から楯を贈呈されたり、誕生日の米兵がいたみたいでハッピバースデーを歌っていた。
「I'm A Believer」もちゃんとやって壷を押さえてくれる。「You Really Got Me」をカヴァーしてくれたのはテンションが上がったなあ。クリスマスアルバム『The Gift of Rock』で「Father Christmas」をカヴァーしていたくらいだからキンクス好きなのかな?
締めは「All Star」!口ずさんでいる人が多く、大いに盛り上がった。スマッシュ・マウスは素晴らしいパーティ・ロックバンドだ!
「Pacific Coast Party」をやらなかったのは残念だったけど、明日に期待しようっと。