スプーン@代官山UNIT

SEはキンクスばかりかかっていた。

ヴィア・オーディオ*1

予想以上に良かった。とにかくトム・デイスのギターが素晴らしい。ジム・イーノ用のドラムセットがステージ後方にある関係からか、やたらと彼らのドラムセットが前面に押し出されていた。ダニー・モラド(パックン似)のドラミングはジムっぽいタイトさで気に入った。デヴィッド・リズミのベースはいまいち存在感が薄いけれど、トムのギターでグイグイ引っ張るから問題なかった。ほんと素晴らしいリード・ギタリストだと思う。
トムが新作の宣伝曲を日本語で披露したり、キーボード兼ヴォーカルのジェシカ・マーティンズがロボットダンスしたり、サービス精神旺盛で嬉しい。その心意気を買って20日発売の国内盤を買うことにした。ジム・イーノがプロデュースしているらしいので楽しみ。明日は渋谷のアップル・ストアでライヴを行うそうだ。
ヴィア・オーディオがいなくなってからのSEはJBの「セックス・マシーン」などがかかっていた。

スプーン*2

ジム・イーノのドラミングにしびれた。「My Little Japanese Cigarette Case」で始まるのは気が利いている。ジムは腰が入りまくりのドラミング。手数が少ないけれど、一つ一つの音がズシリと重くて、必要最小限の壷をつついてくるからグルーヴ感が凄い。サンプラーとして使えそうなくらいだ。時折右手にマラカスを持ちながら片手で叩くのもチャーミング。ちょっとキース・ムーンに似ている風貌も好み。大好きなドラマーにランクイン。ブリット・ダニエルのギターもストロークを追っていくだけで踊れるし、エコーがかかった彼のシャウトもまさにジョン・レノンみたいなロックンローラーのそれで、まさにリズム&ソウル。途中キーボードのエリック・ハーヴェイもマラカスをシャカシャカし始めてジムとのダブル・マラカスになっていたり、「The Ghost of You Lingers」ではべーシストのロブ・ポープがキーボードを弾いてダブル・キーボードになったりして、隙間芸だけでなくて音の重なり合いの妙も良く分かってるわあ。「Eddie's Ragga」は「ヒゲダンスのテーマ」を思い出させるベースラインが大好き。
一番好きな「Finger Feelings」もやってくれて大満足。シュープリームスみたいな甘くて人懐っこい踊れる音楽を渋くタイトに仕上げた彼らの音楽は一度聴くと病み付きになるなあ。