ファット・ガール/愛はサイズを超える ★★

ケンドラ・C・ジョンソンが美人。前半は魅力を押さえつけるかのように変な眼鏡かけているけれど、それを取って垢抜けていく後半は反動でとても魅力的に感じる。なんという目力!
モニークってクイーン・ラティファオルター・エゴかと思ったら違うのか。むしろケンドラがクイーンのスタンド・インで活躍してるらしいので彼女の方が適切だ。
モニークはデザインの才能が既にあり、あとは気づかれるだけっていう状態から始まっている。また、彼女は太った女性が好みのナイジェリア人に好かれる。このように、現在の自分のままで世界が受け入れてくれるので、自らの力で問題を解決し、獲得する過程が描かれていない。だから観ていて応援できない。せめてデザインで苦労する姿を描けば良かったのに。細身が美しいとされる文化圏に住む太っていて才能もない人はとりあえずナイジェリア行けって言っているような気がして楽しめないや。
でもバーガーショップのレジの男との悪口対決の際に彼女が言った「あんたの出生証明はコンドーム会社からの詫び状」っていう台詞は素晴らしかった。この台詞を知れただけでも観た価値がある。