愛しのアクアマリン ★★★★

サラ・パクストンが人魚役って絶妙な配役。それだけで肯定してしまう。エマ・ロバーツの水に対するトラウマが物語の進展に何度も寄与するのでテンポ良く進む。サラとジェイク・マクドーマンの恋愛を基調に少女達の友情が描かれていて楽しめた。
エマは小動物のような「キー!」という叫び声が秀逸。ジョアンナ・“ジョジョ”・レヴェスクはイルカと戯れている姿が素晴らしかった。彼女達が叶えてほしい願い事をはっきり言わないのは上手い。言うまでもないという友情の深さが伝わる。
ゴマすりなヒトデのイヤリングは動きが可愛いけれど、「あんたは最高!」みたいなことばかり言って褒めまくるから、ずっとつけていると頭がおかしくなりそうだと思った。
ダンスシーンでバンドがウィーザーの「Island in the Sun」を演奏するんだけど、これが今作の舞台である夏の陶酔感に凄い嵌っている。今後も末永く映画に使われそう。っていうかこんなに良い曲だったっけ?スタッフロールでは同曲のエマが歌うヴァージョンも聴けるのが嬉しい。
ジェイクがサラの方に向かっていっているのに彼女が「待って!」と彼のほうに向かってたのが良く分からなかった。アリエル・ケベルは『ミーン・ガールズ』のレイチェル・マクアダムスに匹敵するくらい意地汚い演技が上手でますます気に入った。