マイ・ベイビーズ・ダディ ★★

中出し婚慰みコメディ映画。
ボンクラ三人が各自親になり、自分の夢と折り合いをつけながら終わるんだけど、その折り合いのつけ方がどうも腑に落ちない。歯がゆい。
親になって家族を纏めるのは素晴らしいということは分かるけど、自分の夢は折り合いをつけないでもっときちんと追って欲しかった。何も裏方に行かなくてもずっと現役だっていいじゃないか!特にアンソニー・アンダーソンはボクサーなんだけどトレーニングが本気に見えないし、試合の場面が一切無いから全然応援できない。でも子供をあやす姿が本当に楽しそうであやされたくなる。あと彼の吹き替えは相変わらず桜井敏治氏が担当で嬉しい限り。
っていうか意図せず出来た子供によって人生が変わるっていうのが消極的でつまらない。駄目な親の子になるかもしれないというリスクを背負う子供の身になったら背筋が凍るのでこういう題材は止めた方がいいと思う。
アンソニー妻役のバイ・リンのエラ張り具合が素晴らしい。
眼鏡で抑制されたエディ・グリフィンが覚醒したら「ニュー・ガイ」の彼みたいになっていて面白い。アフロが似合うところや鋭い眼光を観て竹中直人に近い素質の持ち主だと思った。映画を観ていくと、どうやら彼だけ素敵な家庭を築きたいという夢があったようで(発明家になるのが夢という冒頭の紹介は意図不明)、別の女性とすんなり幸せになる。目出度いとしか言いようが無い。