ファイアー・ドッグ 消防犬デューイの大冒険 ★★★★★

00年代の犬コメディとしては「スポット」に匹敵する傑作。
本作を観て痛感した。ジョッシュ・ハッチャーソンは00年代を代表する子役である!ペックといいフリッターといい、ハリウッド子役界にはジョッシュの系譜でもあるのかね。
映像とジェフ・カルドーニ*1のスコアのクオリティが高い。ストーリー以外の部分でここまで良質なコメディを久しぶりに観た気がする。
JJ役のハンナ・ロックナーがジョッシュより背が高いところや、ジョッシュがスケボーで街を疾走したり、彼のナレーションで終わるところも「小さな恋のものがたり」を髣髴とさせる。彼は子供ながらに強さを感じさせて、それでも堪えきれないで涙がこみ上げてくる演技が上手だから観ている方も感情移入できる。
CGを使った微妙な犬の表情の変化も巧み。ジェシー役のクローデット・ミンクが少しヤンキーはいっていてそそる。だぼつかせた消防服の着こなしもセクシーで気に入った。
レフト・アローン*2による「I Fought the Law」のカバーや、ザ・メドウズ*3の「Count On Me」、オール・アメリカン・リジェクツの*4「Move Along」そしてチャド・フィッシャー*5の「Come On」など、音楽も力強くてポップなものばかりで本作に合っている。