Pixies JAPAN TOUR 2005@Zepp Tokyo

会場入りしたらステージ右側にドラムが寄っていて、マイクスタンドも右寄りに二つある。おそらくキムとフランクのもの。人だかりは既にそっちの方に出来ていたので空いていた左の最前列に行く事にした。おそらくジョーイ・サンチャゴの前。
SEはバディ・ホリーの「Early In The Morning」と「Maybe baby」しか分からなかった。
メンバーが登場したら会場は大歓声。間近でフランク・ブラックを見たら放心状態。映像で観るよりも小柄で、奥行きが凄い。まん前にはジョーイ。禿げ上がって髭を生やしている。彼って禿げているのに帽子をかぶっているみたいな翳りを感じるのはなんでだろう。

1曲目は「gouge away」
サビに入る前に目の前のジョーイがギターを「ぽわーん」と弾くのを見ると震える。彼ってリードギタリストがよくするような激しい大げさな演奏を全然しないで、キチっとした姿勢のままとんでもなく刺激的な音を出すから最高。

続いて、フランクの「ジャジャジャジャン」のギターのイントロですぐに分かる「Ed is Dead」。太い二の腕が揺れまくりながらギターをジャキジャキとかき鳴らす。横から見るとアコースティックギターの厚みも相まって凄い。

「Planet of Sound」はジョーイのギターがたまらない曲。彼の目の前でこの曲が聴けて良かった。

caribou」は曲が始まる前にフランクが後ろを向いてもたついていた。彼って声が綺麗だなあ。この曲は彼のヴォーカルの魅力の一面が最大限に出されているので実際に堪能できて嬉しい。

「Head on」フランクはギターの弾き方がかっこいい。右足の踵を上げてギターを弾く姿が基本姿勢で、ギターを斜めに構えている。流れるようなジョーイのギターソロも最高。

「Broken Face」はFBのアハッ!アハッ!を聴いたら笑顔しか出てこない。怒涛のテンションのコード進行であっという間に終る。
続く「Crackity Jones」激テンション。
「I Bleed」はドラムが踊れて素晴らしい。FBも両足爪先立ちになって高まっている。サビのキムのコーラスも最高。
「Monkey Gone to Heaven」もジョーイのギターが素晴らしい。響きが良い
「Is she Weird」 この曲はFBのギターが聴き所だった。
「Mr.GRIEVES」はイントロの泣き笑いみたいなフレーズを汗でグジャクジャになった顔で歌われると何か演じているみたいに見えた。

「Tame」はサビのシャウトを聴いていると恐怖を感じる。最後の「テーーイム」は仰け反るような歌い方で、前半の体を崩さずに顔をしかめながらの「テーイム!」とは歌い方が違うのも実際に見れた

「HEY」
この曲って頭でFBが「ヘイ!」っていうから客もレスポンスしちゃうよなあ。

「#13 baby」
後半の演奏が素晴らしい。黙々とギターを弾くフランクとジョーイが最高。
照明が落とされて陰になったメンバーの形しか見えなくなった時はまるでライオン・キングみたいだった。

「Bone Machine」
ドラムのイントロでもう大歓声。「オオー・オオー」も大合唱

「DEBASER」もめちゃくちゃ盛り上った。キムのべースもドラムもギターもポップ。
フランクの弾くリフの手さばきに目が釘付けになった。

「U MASS」
「It's educational!」最近この曲に嵌っていたのでやってくれてスゲエ嬉しい。

「LA LA LOVE YOU」
ハイライトはこの曲。曲が始まる時にメンバーがやたらと笑顔。FBもジョーイに向かってにっこり。「I love you」っていうのをキムとフランクとジョーイが順番に言うんだけど、ジョーイにはマイクスタンドが無いのでフランクの所まで行ってわざわざ歌っていたのが面白い。観客が盛り上って止めるに止められなくなり、歌い続ける。彼が手を広げて鎮めようとしてもさらに歓声が大きくなるのが面白い。しまいには顔を手で覆った時には笑ってしまった。

キムの「次はニールヤングの曲」という紹介の後に「Winterlong」
本当に唯一無二の声を持っているなあ。

またしてもキムの「The Lady In The Radiator Song」という紹介の後に「In HEAVEN」
イントロでベースが始まると空気が一変する。彼女のヴォーカル合うなあ。
この曲の後はもう二つで一つみたいな感じの「Wave of mutilation UK Surf version」

「Where is my mind?」
これも盛り上った。前日に「ファイト・クラブ」を見たのでラストシーンを思い出した。

「Here comes your man」
やっぱ良い。思っていたよりジョーイの魅力が出る曲だった。

「VAMOS」
ジョーイは金色のギターを使っていた。缶でギターを弾いたと思ったら、彼のギターソロではスタンドをステージ前方に持ってきてギターを立たせてエフェクターを踏んで音を色々鳴らして、デヴィッドからドラムスティックを投げてもらって、それを使ってスタンドのギターを弄くる。スティックをギターにかざして念じるような感じの動きをしていた。そうしたらギターもそれに答えるかのように音が変わる。普段大人しい彼が一気に爆発する曲だ。静と動っていうピクシーズの醍醐味をそのまま体現しているのは彼だったのか。このパフォーマンスを近くで見れて本当に良かった。スティックを投げ返して片腕でキャッチした時に歓声が上がる。

「Into the white」
キムの声って本当に可愛らしいなあ。

この曲で本編が終わり、メンバーはステージを行ったり来たりした。ジョーイと手が触れて感激。「もう一曲やる?」みたいな表情でメンバー達がニコニコし、キムのベースが奏でたのは「GIGANTIC」のイントロ。サビは大合唱。最後のフランクが「グッバイ・キム」といいキムが「グッバイ・チャールズ」といいまたフランクが「グッバイ・ジョーイ」といい、ジョーイにはマイクスタンドが無いもんだからフランクのとこまで歩いていって「グッバイ・チャールズ」って言ってた。

まとめ
ジョーイ凄し。FB最高!