「待ちきれなくて…」

大傑作
ジェニファー・ラヴ・ヒュー・イットよりもセス・グリーンと絡むローレン・アンブローズが素晴らしすぎる!!!目の隈、周りから相手にされないところ、どこをとっても魅力的。映画の中でセスに嫉妬したのは初めてだ。彼女が出ている「サイコ・ビーチ・パーティ」も観てえ。ローレンの膨れっ面の前にはジェニファーの引きつった笑顔は全く意味を成さない。
個人的にジェニファーやレイチェル・リー・クック等の人形みたいな役者は好きではない。人形って動かないから良いんじゃないの?と思ってしまう。でも「ハートブレイカー」のジェニファーみたいなエロ路線は支持する。
イーサン・エンブリーは「エンパイアレコード」では鬱陶しかったけど、本作では見た目の奥手な印象そのままの演技でとても合っている。彼の出演作では最高傑作になりそうな予感。っていうかGBVのネイト・ファーレイに似てる。
ジェナ・エルフマン演じる天使の格好をしたストリッパー(最高)との唐突な出会いを観ても興醒めしないのには驚いた。
幻想、妄想シーンが一切無いのが素晴らしい。どいつもこいつも自分をさらけ出しながら今を生きているからそんなもの必要ない。
なんで一人一人がこんなに立ってるんだ。きっと製作側が体育会系からオタクまでひっくるめて愛しているからなんだろうなあ。どうしようもない奴はそのままだし、パーティの前後で何も変わっていないのかもしれない。でも何か違うのだ。思春期のほんの少しの成長を切り取ったのは凄い。最後の「みんなぶっ壊してやる」っていう言葉も印象的
ジェリー・オーコネルやセルマ・ブレアもチョイ役で出てくるのが嬉しい。
音楽も素晴らしい。スマッシュ・マウスの「Can't get enough of you baby」は曲のキーボードがパーティの始まりで性欲がほとばしる場面と物凄く合っているし、ラストのリプレイスメンツの「Can't Hardly Wait」もあのぶっきらぼうな声で「hurry up hurry up」なんて歌われたらたまらない。