「デュエット」

面白い
カラオケの以外の場面の方が面白く、「キャノンボール」シリーズを思い出させる群像劇。
薬でハイになるポール・ジアマッティが最高!帰宅しても家族から何も言われず、呆然としながら吸いもしないタバコを買ってくるといって家を出る。なんなんだこのリアリティは。これ程まで「行き場の無さ」が顔からにじみ出ている役者を見たのは初めてだ。「無知は文化の敵」っていう台詞も妙に説得力がある。友達になりたい。
彼って「ビッグママ・ハウス」ではマーティン・ロレンスの引き立て役だったけど今回は一緒にいるアンディ・ブラウアーに引き立てられている。コメディ映画で主役をはれるくらいの役者だと思うので観てみたい。ティム・アレン等のボンクラ中年界の巨星になりそう。
父親役のヒューイ・ルイスがトミー・キーンに似ている。マリア・ベロのスッキリとしたエロさも良い。グウィネス・パルトロウは今まで見た中では一番良かった。意外に歌も上手いし。父親が監督なだけに魅力を引き出している。本物の歌手のマイケル・ブーブレもカラオケの場面で少し出ている。