「ベイビー・トーク」

傑作
最近コメディ映画ばかり観てるけどやっぱりエイミー・ヘッカリングは格が違うわ。
序盤のトラボルタが登場してから一気に物語がなめらかに加速する所が凄い。群像劇でそれぞれの人生が交差するみたいなドラマチックな感じをさらっとやってのける。
会話のテンポが良すぎ。母親との話の噛み合わなさをこんなに面白く見せるなんて。一言も話さない父親(声を出すのは雑誌を読んで笑ったときだけ)も妙に存在感があるし。
精子が気持ちよさそうに卵子を目指して泳ぐ場面で流れるビーチ・ボーイズがこれ異常ないくらい嵌っている。ひょっとして彼らの音楽の最良の使われ方じゃないか?
陣痛時の声がエクソシストになるのも面白い。ラストのピート・タウンゼントの「Let my love open the door」が使われているのも最高。