「プリティ・イン・ニューヨーク」

ニューヨークという舞台に、素晴らしい演技と台本がある。これ以上何を望む?
こんなに台詞が面白い映画は久々だ。

仲直りするシーンが多々あり、そこで毎回感動した。

ミラ・ジョヴォヴィッチがこういったラブコメに出演しているだけでこんなにも新鮮だとは。まるでキャサリン・ヘップバーンみたいじゃないか。

彼女を傷つけてしまった事を瞬時に察知し、どうにか笑わそうとするデヴィッド・クラムホルツがいじらしくて泣けた。



お互いが自分を見つめなおすのに役に立っている。男女というか、人間同士の友情物語。
失恋したもの同士が傷を舐め合っているといえばたしかにそうだけど、そんな二人が衝突する姿が執拗に書かれている。

人と人とは理解しあえないけど、それでも対話して鬩ぎあっていくいく事が大事なんだなということや、傷を舐めあうなら同時に穿り返さないと棘が抜けないまま中途半端に直ってしまう。という事を登場人物たちを見て思った

こんな映画を作るブライアン・バーンズは誠実ですね。