淫乱ひだのおく ★★

里見瑤子が耳を舐めまみれるオープニングが素晴らしい。彼女は大人の魅力があるので「ノーパン看護 白衣の下はスッポンポン」みたいな年下役よりも、本作のような姉御役が似合う。演技も上手い。マッチで煙草に火をつけるまでの間なんて完璧だ。藍山みなみは彼女を売春宿へ売った義父・牧村耕次に買われるんだけど、その時の絡みは本当に嫌そうでかわいそうになる。牧村も終始眉間にしわを寄せて意地汚そうな感じがする。藍山の恋人・千葉尚之が彼女に会いに行く約束をした日に友田真希に手錠をかけられて犯されるんだけど、なんの説明もなく友田が登場するので困惑した。彼が来ないので裏切られたと思ったのか、藍山は死んでしまう。かわいそうというより根気が足りな過ぎるよ!そんなに長い間監禁されていたわけでもないだろうに。里見が彼女に“信じ抜く覚悟と、裏切られる覚悟が大事”とアドバイスしていたのも無駄に終わって空しい。