84 Nash 『Come Grow With Us 1994-1996』 ★★★

84ナッシュのデモトラック集。全23曲48分。
荒削りなサウンドは1stアルバム『The Kings of Yeah』に近い。改めてケヴィン・エリオットの歌心溢れるヴォーカルはこの手のインディバンドの中では傑出していることを確認した。それは揺さぶられるようなコード感のギターを主体とした「Marchers Fallout」でも、彼らの特色であるキーボード主体の「Pinewood Derby」や「I'm not crying」でも、ベコベコドラムが唯一のバックトラックの「5 Second Indian」でも普遍。『Suitcase』好きにおすすめ!
ちなみに、私は本作を4年前に『かりあげクン トリビュート増刊』と物々交換でアダム・エリオットから入手した経緯があるので、2005年の時点で既に廃盤になっていたのではないか思う。再発されそうにないので、聴きたい人がいたら連絡ください。

あと、久しぶりに彼らのオリジナルアルバムも聴き返したのだけど、コーダ部でのギターかき鳴らし具合がまさにGBV!でたまらない。タイムズ・ニュー・ヴァイキングつながりで国内盤を出せばいいのに。