The Who@横浜アリーナ

一曲目の「I Can't Explain」からピート・タウンゼントウインドミル奏法とロジャー・ダルトリーのマイクぶん回しが炸裂しまくる。マイクはゆったり回転したり高速回転したり自由自在に、まるで剣玉のように操る。
「Baba O'Riley」に似ているからか、「Fragments」のイントロで異様に盛り上がっていたのが面白い。「My Generation」の後半は長ーく引き伸ばして爆発しそうだった。「Pinball Wizard」と「Sister Disco」が聴けてうれしい。個人的に『Pinball Mars』と『Sgt. Disco』はこの二曲がタイトルの元ネタになっているような気がするから。ロジャーが高らかに歌い上げる「Behind Blue Eyes」と、彼のこぶしのきいたヴォーカルがたまらない「Love, Reign O'er Me」と、彼がまるで劇中のようにスポットライトを浴びていた「See Me, Feel Me」がハイライトだった。聴いているだけで音楽の力で否応なしに別世界に持っていかれてしまう。まさに魔法だ。俺ロジャー好きだわ。ザック・スターキーのドカドカドラミングも素晴らしかった。ラストは二人が残って「Tea & Theatre」。この弾き語り路線でもっと新曲を聴いてみたいなあ。あと今回のライヴを観てロバート・ポラードはピートとロジャーの折衷的ヴォーカルスタイルなのだと気づいた。