SUMMER SONIC 08 一日目

Los Campesinos!

冒頭をイチ!ニ!サン!シ!とアレンジした「Broken Heartbeats Sound Like Breakbeats」で幕開け。
最初は暴れるギターに女性ヴォーカルと甲高い男性ヴォーカルが混ざっていてごちゃごちゃしすぎな印象だったけど、聴いていくうちにそのごたまぜハーモニーが病みつきなってくる。鉄琴が効果的な「Death To Los Campesinos!」が特によかった。ステージを降りてスタジアム中央付近まで歩きまわるヴォーカルは自由本坊。単独でも観てみたいな。

BEAT UNION

なんだかきちっとしたシャツの風貌で、ヴォーカルも声量があるし、演奏もそつない。きっちりしたパンクバンドという印象。観客に対して笑いながら「おまえらクレイジー」って言っていたのが妙に面白い。

BLOOD RED SHOES

ギターとドラムの二人組。こういう構成のバンドって佇まいがカッコ良いよなあ。ギターがそこまで暴れないのでホワイト・ストライプスより気に入った。周りの人たちが女性のギター兼ヴォーカルにやたらと欲情していたのが気になる。

YELLE

かなり良かった。もっとおしゃまな感じかと思ったら踊る踊る。ステージで歌っているのにクラブで踊っている人みたいだ。パフュームみたいにキラキラしていてポップ。MIAと彼女たちが混ざったみたいな感じだった。曲が終わるたびに“メルシー・ボークー”というのが愛らしい。

SANTOGOLD

ピンクの蝶ネクタイをしたバンドメンバーとサングラスをかけた体躯の大きいダンサー兼コーラス二人をひきつれて現れたサントゴールド。このメンバーでライヴをやるのは初めてらしく、やり直したときもあったけれど、曲がよかったのでかなり満足した。俺の今年の夏のアンセム「Lights Out」(名曲)が聴けたし。すばらしいシンガー・ソングライターだと思う。ミッシー・エリオットみたい。そういや彼女にもMIAの影響を感じたなあ。あと、ほとんど無表情で直立不動なダンサーが曲の肝で突然ファイアーダンスみたいな踊りをするのは強烈な印象だった。

WE SMOKE FAGS

ちょっとワイアーっぽい短くて疾走感のある曲ばかりで気に入った。でも音がやたらと悪かったなあ。あとVJにメンバーの写真を載せるのは勘弁してほしい。

JOHNNY FOREIGNER

Los Campesinos!みたいな女性ヴォーカルと甲高い男性ヴォーカル。彼らに比べて奇をてらいすぎな感じでちょっと期待はずれ。ピクシーズの奇抜さが大好きなんだろうなあ。でもギターのうなりが素晴らしいし、アイランドステージの地面がコンクリートなので図らずもFBの『Devil's Workshop』っぽい質感になっていたのが嬉しい。

この後にビーチステージを徘徊していたらロケ中の安斎肇と遭遇した。恋のから騒ぎの豊田ローラちゃんみたいな人と一緒にいたけど誰だろう?

THE DEAD TREES

とても良かった。ぺイヴメントみたいな倦怠感はラヴ・アズ・ラフター以来に久々に感じた。こういうの案外いないんだよなあ。全体的な芋っぽさ、「Television」のコーラスの海岸の夕方にぴったりの黄昏感。大好き!ギタリストが携帯電話?から日本語で「おなかすきましたか?」みたいなメッセージを発して面白い。アデルが来なかったからこそ観れたので彼女に感謝しなきゃ。

the pillows

中学時代からファンだけど観るのは初めてなのですごい期待していた。結果はめちゃくちゃ良かった。こんなに楽しいライヴは久々だなあ。生でさわおやPeeちゃんを観れるなんてアウイェー。「ランナーズ・ハイ」、「リトル・バスターズ」、「ハイブリッド・レインボウ」など定番曲ばかりやってくれて嬉しい。自分は歌詞も全部空で歌えて、ファンなんだと再確認した。一番良かったのが跳ねるリズムが楽しい「I Know You」。ライヴが終わって汗びっしょりなっちゃった。

PAUL WELLER

ポールの髪形を見てロドニー・ビンゲンハイマーかと思った。ギターをやたらと替えたり、ギターの弾きかたがまるでリード・ギタリストのそれみたいにかっこいいのが印象的。ピックとおもわれるものを頻繁に客に飛ばしていたけれど、白かったので米粒に見えた。ギタリストに口付けしたりしてテンションが高かったなあ。「The Eton Rifles」、アンコールでは「Town Called Malice」をやってくれて踊れてしかたがない。

ベストアクト

  1. the pillows
  2. THE DEAD TREES
  3. YELLE