「トム・グリーンのマネー・クレイジー 〜スットコ大作戦〜」 ★★★★

コンビの片割れであるジェイソン・リーの普通さでトム・グリーンのあくの強さが安心して堪能できる。トムが喚きながらガラスに何度もぶつかるシーンはしつこ過ぎて感動する。なんて言い訳がましくないのだろう。憎しみが全く起きない。俺が映画に求める現実を忘れさせてくれる妄想の世界がある意味体現されている。自らを曝け出すようなギャグで突き進むトム。空き巣に入ったり、コンビニ強盗したりするノリの良いジェイソンの笑顔。観ている間はつらい出来事なんて洗い流されてしまう。ブッチ・ウォーカーらの音楽もすがすがしいけれど、ラストのドタバタで流れるアンドリューW.K.の「Party Hard」がこの映画のテンションに一番合っていると感じた。