オッカーヴィル・リヴァー

最近嵌っている。新作『The Stage Names』は去年聴いていたらベスト入りだったわ。スプーン好きは気に入ると思う。このアルバムはそのスプーンのジム・イーノがミックス担当だからか、音の空間的広がりが彼らのそれみたい。特に「A Hand to Take Hold of the Scene」でのハンドクラップの響き具合なんてまるでダンスホールで流れている様だ。
ヴォーカルのウィル・シェフが周到に踏む韻は厳選したと言うよりも、芳醇な語彙からあふれ出る言葉を当てはめていったら出来たという感じがするほど文学少年的な饒舌さがある。かなりのリリシスト。

Okkervil River - Our Life Is Not a Movie or Maybe

『The Stage Names』の最後の曲「John Allyn Smith Sails」の後半は「Sloop John B」のカバーなんだけど、この曲をちょっと調べたら民俗音楽を録音して周ったアラン・ローマックスっていう人に行き当たった。そして、この人が獄中で発見したというブルース・シンガーのレッドベリーのアルバムに「Black Snake Moan」という曲があって気になるので聴いてようっと。作った人はブラインド・レモン・ジェファーソンっていう人らしい。


Leadbelly - Pick a Bale of Cotton (1945)
「Black Snake Moan」ではないけれど彼の映像があったので載せてみた。聴いていてなんだか体が震える。