ハピネス ★★★★

134分は長い。フィリップ・シーモア・ホフマンを削ればもっと短くなったのになあ。問題を抱えた人物を彼のような演技派の俳優が演じるとくどくなる。彼がどんなに苦悩した演技をしても、ジェーン・アダムスが弾き語る「ハピネス」の前には霞んでしまう。歌の持つ力とメッセージは凄い。
誰も自殺しないところや、ルーファス・リード以外の登場人物が問題を抱えたまま終わるのを観て、「人生は糞だけど、もがき苦しみながら生きていくしかないんだぜ」というメッセージを汲み取った。
ラストにかかるマイケル・スタイプが歌う「ハピネス」のカバーはR.E.M.の曲かと思える程でCD化して欲しい。