Shopgirl/恋の商品価値 ★★★★

クレア・デインズは今までで観た中で一番良く、こんなに綺麗だったのかと思い知らされた。車に乗っているときの彼女は黒縁眼鏡とライトの当たり具合が相俟って鼻が強調されており、とても迫力がある。
ジェイソン・シュワルツマンとブリジット・ウィルソンは見事なコメディ・リリーフ。特にブリジットは堂々と吹っ切れた演技が素晴らしい。このままいけば『シー・デビル』のメリル・ストリープの域に達せそうだ。着飾った華やかさは『ウェディング・プランナー』や『アンラッキー・ハッピー』から一貫していて、そのぶれなさは驚異的。俺は彼女を尊敬するよ。彼女が主演の『Love Stinks』も見ようっと。そういや彼女みたいなタイプのコメディエンヌってあんまりいないなあ。ネーヴ・キャンベルくらいかな?スカーレット・ヨハンソンが吹っ切れてくれれば近い存在になれるかもしれない。
スティーヴ・マーティン若い女優と抱き合いたいだけで作ったという気もするけど、誠実であることの大切さは伝わった。俺も「そう、これが人生」なんて言い訳しないと誓うわ。
レントン・ウッドの「Gimme Little Sign」や、マーク・コズレク*1の「Lily & Parrots」は良い曲だけど、一番気に入ったのは本作にも出演しているヴォールビーツ*2の「Somewhere in my heart」。ウィルコなどが好きな人は気に入ると思う。