パーフェクト・マン ★★

ヒラリー・ダフの行動が迷惑極まりなくて全て台無し。レストランや結婚式を荒らし、彼氏までパシリに使っておきながら悪びれもしないその姿にはふてぶてしさすら感じる。彼女のムチムチさを一瞬でもキュートに感じた自分が悲しい。彼女はブログを書いているのに、それが物語に全然絡まないのは勿体無い。誰も読んでいないのかと心配になったよ。
見ず知らずの二人がネットで交流する物語って、現実世界でお互いがそれにいつ気づくのかというスリルがあると思う。でも今作は全てヒラリーがでっち上げているから彼女の嘘がばれるかばれないかがスリルになっていて楽しめない。あと、へザー・ロックリ演じる母親の恋愛に重きを置かれているのでベン・フェルドマンがヒラリーにいつ恋をしたのか分からなかった。
ヘザーは笑顔が素晴らしく、今作で一番魅力的。クリス・ノスはヒューイ・ルイス似。カーソン・クレスリーがナルシスティックなゲイを演じている。パン屋のマイク・オマリーは情熱的なだけに性質が悪い役。こうはなるまいと肝に銘じた。