オーガズモ ★★★★★

滅茶苦茶面白い。
ミュージカルシーンはないけれど、コメディ映画としてはトレイ・パーカーの作品で一番面白かった。
チアリーダー忍者」や「トゥー・スムース 嘘つきは恋の始まり」などと質感はそっくり(特に効果音)なのに次元の違う凝り具合と面白さ。いままでつまらないコメディも観てきたからその凄さがしみる。マジで尊敬するよトレイ・パーカー。彼の宗教に対する皮膚感覚の嫌悪感は素晴らしい。
マット・ストーンが絶頂ビームを受けてもすぐ立ち直ったのに笑った。「うれピー」や「下痢リー」など空耳を字幕にしているのも楽しいし、チン坊役のディーアン・バッハーの楽しそうな演技といったら!
冗長な台詞をみなまで言わせないところなんかは初期GBVのフェイド・アウトする感じと近い気がするのでGBVファンにもおすすめ。「チーム・アメリカ ワールド・ポリス」や「サウスパーク 無修正映画版」が好きで、もし今作を見逃してる人がいたら絶対観た方がいいと思う。もちろん両方観ていない人にもおすすめ。こんな映画が作れたら楽しくてしょうがないだろうなあ。