Enchanted ★★★★

冒頭のアニメシーンを観て違う映画を観てしまったのかと困惑した。
ジセル役のエイミー・アダムスは「サイコ・ビーチ・パーティ」ではじけた演技をしていた人じゃないか!これ以上ないはまり役。歌が上手いし、なによりディズニーの夢心地感を体現しているかのような舌使いが堪らない。っていうか他の映画だとテンションが高すぎで扱いづらい人だと思う。出演している「Underdog」と「Tenacious D in The Pick of Destiny 」も観なきゃ。彼女が怒りという感情を覚えたときの嬉しそうな表情が素晴らしい。そんな彼女とゴキブリやドブネズミ、ハエが舞い踊るミュージカルシーンは圧巻。吹っ切れすぎだよ!日本公開しないだろうなあ、と思ったらするのか。
モナ・メイの衣装ってかわいいのに加えてコミカルなところが特徴的だ。ラブコメディの衣装では右に出るものはいないなあ。今作でも太巻きみたいなぶっといドレスが可愛すぎて裾が汚れてきったねえだろうにそんなの全然気にならないもの。
ジェームス・マーズデン演じる男根主義過ぎるプリンスを見て殺意しか起こらないのが凄い。あまりに鬱陶しくてディズニーが自覚して作っているとしか思えない。大人だなあ。全体的に自分自身を皮肉りつつも王道に纏め上げる感じが好み。