Nancy Drew ★★★★

バーバラ役のキャロライン・アーロンが激しくそそる。
ナンシー役のエマ・ロバーツは見た目が優等生な感じで芯が強そうだから実に適役だと思う。彼女にとっては探偵することが生きることそのものなんだろうなあ。探偵という確固とした生きる糧があるからこそクラスのみんなから嘲笑されてもめげないで生きてけるのだろう。観ていて励まされる。
「ライセンス・トゥ・ウェディング」といい、最近ジョッシュ・フリッターをよく観るなあ。っていうか同じジョッシュだったらフリッターよりペックの方が良くね?何やってるんだろうペック。爽やかな嫌味が感じられるのはフリッターの方だけどさあ。
ナンシーとこれ以上ないくらいイモな鈍感さが歯がゆいマックス・シエリオットとマセガキなフリッターの淡い三角関係は全然切なくなくてむしろ観ていて楽しい。事件解決後に現場ですぐにエイミー・ブルックナーらとキャピキャピするのも不思議と違和感がなかった。このキャピキャピ感は「キルスティン・ダンストの大統領に気をつけろ!」に通じるなあ。やっぱり同じアンドリュー・フレミング監督作だからかな?車に轢かれそうになったり爆殺されそうになったりと、金が絡んでいるにしても子供相手にむきになりすぎじゃないかと思う場面もあるけど、漫画チックで楽しい楽しい。ナンシーのファッションがレトロで良い。自分の道を突き進んでいるあたりは「バス男」を思い出した。
レイチェル・リー・クックがゴスを通り越して少し浅野温子みたいになっていて面食らった。
なんと!本作でエイミー・ブルックナーが演じていたベスってTV版だとジル・リッチーが演じているのか!凄い観たいなあ。
本作は場面を彩る楽しくて良い曲が多い。L.A.に行くときに流れるマシュー・スウィートの「Come to California」はわくわくするし、ジョアンナの「Pretty Much Amazing」の他愛なさも子供たちのポップさを引き立てる。っていうか音楽担当のラルフ・サル*1って劇中に流れるリズ・フェアの「Perfect Misfit」では共作してるし、プライスの「Hey Nancy Drew」は名曲だし、『Saturday Morning Cartoons' Greatest Hits』のプロデューサーだったりと凄い人なんだね。いままで気に止めていなかったけど俺にとって超重要人物だわ。でも最後にかかる「Kids In America」がドナスによるカバーで残念。