「超能力学園WxY」 ★★★★

この映画で今年を締められて良かった。意外に良作。基本的に下劣だけど、本気の相手には初めから超能力に頼らない主人公の姿勢には尊敬せざるを得ない。『ハート・オブ・ウーマン』のメル・ギブソン以上の能力を持っているというのに!!
主人公の相棒役のジェラルド・カーセンティは伊藤淳史加藤茶を混ぜたような人物で今後注目しなくちゃ。
それ以上に注目しようと思ったのは、主人公の姉役のエイミー・ブラセット。幼女からお婆さんまで巧みに物まねする彼女には驚いた。特にばあさんの顔真似は顔の変形の仕方がCGかと思うほど凄い。しかも発情期の猫の擬態まで完璧にこなすなんて。映画を観終わって印象深いのはエロよりもこの人の演技のほうだもんなあ。『アニマル・マン』の続編があるならロブ・シュナイダーと是非とも競演して欲しいなあ。きっと対等に渡り合えると思う。彼女と男三人衆とのダンスシーンは全体を写す二つのカメラアングルが交互に切り替わって素晴らしい。今年で一番のダンスシーンかもしれない。屁のメロディも、最後のチアリーダーたちのゆるいハムレット・ダンスも他愛なくて楽しい。
元子役らしいロビー・リスト*1のジ・アンダーソンズってバンドの曲が多用されている。