鬼木雄二@下北沢lete

二畳くらいの演奏スペースで凄い狭かった。
曲順は間違っているかも。下手したら曲目も。以下は記憶を頼りに。
1曲目はサビでぐいぐい持ち上がるところが大好きな「Rails in Vain」。弾き語りでもCDと同じような「ここではない何処かへ連れて行ってくれる」というポップソングの魔法を感じるのが嬉しい。、続いて18年前に書いたという「The gift」がコードがグワングワン移動して凄く良かった。ピックが無いといけないという「1966」は彼にしてはひょうきんな曲。その次の「Say so long〜」っていう歌詞の曲がめちゃくちゃポップで一番良かった。いったいなんていう曲なんだろう。続いて、カナダのビッグ・スターのファンジンの人にトリビュートソングを作って欲しいと頼まれて作ったという曲を披露。本人は「歌詞にメンフィスが出てくるだけ」と言っていた。この曲は聴いたことがなかったけど、「SHONEN BLUE」というアルバムに収録されている 「cover」という曲かもしれない。あと彼の高い声の魅力爆発の「Reminders」を聴いて思ったのは、彼の曲って曲が高みに達していく足取りが着実で聴いていると山でも登っているみたいな感じになるものが多いということ。これは「Rails in Vain」でもそう。
8曲目以降は勝井祐二と石垣窓が参加。勝井はエレキバイオリン、石垣はギターを弾いていた。「Beekeeper」、「40 Seconds」、といった曲を畳み込まれると頭がほわんほわんとしてくる。それにしてもサポートメンバー達の分厚い演奏の中でも鬼木の声がしっかり届くのは感心した。あまりに幻想的なもんで、聴きながら「ここはどこ?」って思った。
MCで言ってたけど、彼ってSF小説を全然読まないらしい。たしかにこの幻想感はSFって感じよりも御伽噺みたいだなあ。って彼自身が御伽噺好きなんて一言も言ってないけどな。
日本に来る前にウッドストックでレコーディングしたみたいで、その作品の中からの曲も披露してくれた。以前の作品よりアットホームな感じになっていてカントリー・ミュージック好きとしてはこれはこれで結構嬉しい。
ライブ会場のleteについての話になり、彼はここで80年代の曲のカバーを沢山するティカというバンドを見たそう。そんなMCの後に彼も80年代の ザ・サイケデリック・ファーズの曲をカバー。このバンドって「プリティ・イン・ピンク」を歌ってたバンドか。
サイトで聴く事の出来る新曲を2曲と日本語の歌詞が半分の「Fall」で本編が終る。
アンコールは2曲。まずはフリーディ・ジョンストンのカバー。天体観測の曲らしい。そして最後はビッグ・スターの「Nightime」を即興で。っていうか即興が今までの演奏と全くといって良いほど変わらない出来なのは凄いなあ。
彼ってビッグ・スターが好きなのか。今日のライブの特に前半がポール・ウェスターバーグの「Forker」の印象に近かったのも納得。