The Celebrity Pilots「Beneath the Pavement, A Beach!」

ジ・オール・ゴールデン*1のフロントマンであるクリス・シーンの新バンド、ザ・セレブリティパイロッツ*2のデビューアルバム。レーベルはロバート・ダフィ*3のSunken Treasure Records*4から出ている。
クリスはロバート・ポラードの作品でキーボードを担当していただけあって今作はキーボードが強調される場面が多く、普通のギターロックにブーストがかかっているみたいで聴いていて楽しい。
また、本作はクリスとトッド・トビアスの共同プロデュースで、トッド自身も曲によってはドラム、ベースなど色々な楽器を演奏している。ドラムに関してはウーズリー・バンド*5のポール・アボットも叩いているようだがクレジットを見ても誰がどの曲を担当しているのかまでは分からない。でも「Long Live the Sting」や「Spoke is the Joke」のドラムを聴くと明らかに他の曲のそれより凶暴な音でトッドがドラムを叩いているとしか考えられない。
あとクリスはNASAのエンジニアだけあってブックレットのサンクス欄にピーター・セラーズやポラード兄弟とともにリチャード・ファインマンの名前があるのが面白い。
全14曲48分と全体的に曲が長いのが玉に瑕だけど、なかなかの佳曲が揃っている。ぶっきらぼうな「Wheel of Femmes」が気に入った。アルバムはここ*6で全曲フル試聴できる。