Dragon Ash 「Rio de Emocion」

最初「ラブ・アクシデント」のサウンドトラックかと思った。
前作『Harvest』は音を詰め込みすぎでついていけなかったけど、今回はそこまで音を詰め込まずアクが薄まって聴きやすい。それでももっと隙間芸が欲しい所だけどね。
アルバムを通してKjの歌が前面に押し出されているのも好感。「Cloverleaf」なんて1stアルバム『Mustang!』の「Sleep」を髣髴とさせる歌物で、こんな曲にも高速ドラムが溶け込んでるのが今の彼ららしくて面白い。
今作を制作するに当たってのスローガンとして「ディストーションに行かない」等を掲げたのは支持したいけど、出来上がった三分間の曲をわざわざ四分間にしたってえのは頂けない。曲を長くする事によって得られるエモーションは聴き手側のそれより演奏側のそれだと思うので短いままで収録して欲しかったなあ。
でもなんだかんだでいままでで一番好きな作品だ。Kjはこれからも外野を無視してどんどん突き進んでいって欲しい。