Hot Hot Heat@原宿アストロホール

開演前に並んでいるとメンバーが出てきて写真撮影をしていた。

真ん中のマイクスタンドの手前にキーボードが、ドラムの近くに扇風機が置かれる。ギターのルーク・パキンとベースのダスティン・ホーソンはワイシャツにネクタイ。ボーカルのスティーヴ・ベイズは一見あばら骨のような模様のシャツで登場。
冒頭は「Jingle Jangle」。スティーヴってよく通る良い声質だよなあ。観客も1曲目から大合唱で驚いた。「Dirty Mouth」ではスティーヴがステージ左右を行ったり来たりして観客のほうに近づいて歌うので、触れようとする人たちが集まって盛り上った。「Get In Or Get Out」では改めて彼らの音楽って踊れるなあと実感。そして「Ladies And Gentleman」。彼らの曲ってイントロのボーカルでぐいっと引っ張るものが多い。これも「ラ、ラ、ララララー」で掴みはOKだ。しかも一曲の中に掴み所が三箇所もあるのが最高。「Talk To Me, Dance With Me」で気づいたけどスティーヴが歌うときに舌がちらちら見えるのがチャーミング。「Le Le Low」はアルバム収録曲じゃないからかそこまで盛り上がっていなかったなあ。「Island Of THe Honest Man」はイントロの早口気味のボーカルが聴こえた瞬間に歓声と悲鳴が。これがこの日一番の盛り上がり曲だった。大股開きながらキーボードを弾く「Bandages」では頭を近づけて弾くもんだからキーボードの上を鬘が疾走しているみたいに見えた。
中盤のミドル・テンポの「Middle Of Nowhere」でも全然ダレずに踊れるのが凄い。やっぱりこういう曲で乗せてこそロックンロールだよなあ。ブルース・スプリングスティーンの「Working On The Highway 」を髣髴とさせる「Pickin'n It Up」。オープニングのSEでも「Born in the U.S.A.」が流れていたけど、彼らはボスが好きなのかな?しばしば見られる彼らの雪崩れるようなドラミングなんて「Born in the U.S.A.」のそれみたいだし。個人的にはこの中盤の流れが一番楽しかったな。
続いて「No, Not now」。この曲で彼らのことを知ったのでやってくれてうれしい。サビが物凄くキャッチー。「You Owe Me An IOU」なんて縦ノリと横ノリと前ノリが一つになった縦横無尽のノリの曲で物凄く楽しい。「Save Us S.O.S.」もノリが良い曲なので少し疲れる。サビ部分でのボーカルのため具合が気持ちよい「Goodnight Goodnight」で本編が終わる。
アンコールではドラムソロで始まった「Elevetor」。彼らの曲の中では壮大な感じの曲。そして「Oh, Goddamnit」!この曲はドラムと良い具合に絡むベースラインが素晴らしい。彼らの曲の中で一番好きなので聴けてよかった。2ndアルバムの冒頭の曲「Running Out Of Time」で大盛り上がりのまま締めるものにくい。

まとめ
情熱的なライブだった。全曲踊れる。CDと比べて遜色ないスティーヴのボーカルが素晴らしい。チリチリ頭をブリブリ振って汗が飛び散らせる仕草すらパフォーマンスになっている。ルックスも良いし、でかい口と小ぶりな尻も良い。ドラムもベースもどっしりしていて良かった。前座にデパーチャーが出てきてくれないかと少し期待したがけれど、彼らがいなくてもまったく問題なかった。
SEはブルース・スプリングスティーンの他にパルプの「コモン・ピープル」、あとヒップホップ(名前分からず)等がかかっていた。