歩け走るな!

滅法面白い。
東京が舞台なんだけど、異国の地でまごつくといったような事はほぼ無くて、いつものケーリー・グラントの強引なラブコメとして楽しめるのが最高。
前半の同じ部屋でしつこく繰り返されるやり取りも建物をうまく使っていて面白い。この場面は凝った作りだと思う。
特に目覚ましのラジオの音が可笑しかった。今作がケーリー・グラントの引退作らしいけど、家をよじ登ってたりしてまだまだ健在だ。
最初ケーリーグラントを翻弄していたが、すぐに彼に翻弄されていくヒロインのサマンサ・エッガーや、ズボンをなくしてあわてるケーリー・グラントはチャーミング。
彼の出ている映画って彼の強引さがあるから盛り上るのが早い。それで盛り上ったまんま最後までいくから観ていて至福の時を過ごせる。
タイトルの意味がわかったときはなぜか嬉しくなった。