Reid Paley「LUCKY'S TUNE」

世の中にはビックリ遺伝子を持つ人がいるって聞くけど、俺も持ってるんじゃないかな。映画を見ていて驚くとよく椅子から飛び跳ねるし。
そんな俺はリード・ペイリーのアルバム「LUCKEY'S TUNE」を聴いたときも驚いて椅子から少し跳ねた。というのは、1曲目に突然トム・ウェイツばりの太くて渋くて迫力満点の声で歌いだすから。
99年に出たこのアルバムは、全曲ギター(55年製のグレッチ)一本の弾き語りで、構成はシンプルなんだけど、声の稀有さで曲の印象を派手なものとしている。プロデュースはフランク・ブラックによる。

リード・ペイリーは80年代ピッツバーグの伝説的パンクバンド、THE FIVEの元フロントマンで、当時のライブの前座がピクシーズだったこともあるそうだ。フランクとはそれ以来の友人で、今度の12月16日に行われるピクシーズのニューヨークでのライブの前座は彼が務める。なんだか良い話だなあ。

※THE FIVEのアルバムはCD化されてないみたい。