Jonny Polonsky 「THE POWER OF SOUND」

フランク・ブラックに「ロックスターになるべくして生まれてきた男」と言わしめた、ジョニー・ポロンスキーの2ndアルバム。フルアルバムとしては96年の「マイ・ネーム・イズ・ジョニー」以来8年ぶり。これぞパワーポップといった感じ。立派なもんだ。

彼のデビューのきっかけはリーヴス・ゲイブレルスに送ったデモテープがフランク・ブラックの手に渡って、フランクがそれを気に入った事。(リーヴス・ゲイブレルスはティン・マシーンのギタリストで、彼のソロアルバムにはフランクがバッキングボーカル等で参加している。)そして、リック・ルービンのAmerican recordingsから1stアルバムを出した。しかし、2ndアルバムを録っている途中でアメリカンを首になってしまう。その後2001年にeggbeat recordsからEPを出し、2003年にザ・ソーンズの前座を務めた際に仲良くなったピート・ドロージにloveless recordsを紹介してもらって、そこから出たのがこの作品。

別人のような激しい叫びが聴ける「Where the signs end」よりもフォーク風の「much love」や「All this freezing」が気に入った。少し残念なのが、1stの宅録と違いバンド体制になったためか、曲は3分台のものが多くなっている所。バンドでこそ2分台に収めてほしい。

このアルバムも良いんだけど、もっとオススメなのが彼が2001年に出した「There is something wrong with you」EP。オフィシャルサイトhttp://www.jonnypolonsky.com/でmp3が落とせるからみんな聴いてくれ。この溢れんばかりのエネルギーはただ者じゃないよ。30代突入でこれからが楽しみ。