フランク・ブラックは「Black session」というタイトルの公式のライブアルバムを出している。このアルバムはジャケットが三種類あって、どれも内容は同じライブ音源からのものだけど、違うのは曲数で、一番多いのがこれ→
このバージョンはタイトルが少し違って、「THE BLACK SESSIONS LIVE IN PARIS plus kitchen tapes」となっている。内容はライブ音源が19曲と、「キッチンテープ」というフランクとジョーイ・サンチャゴがキッチンで録音した2曲「Modern age」と「Jumping beans」、そして、シークレットトラックとして「(I want to live on an)Abstract plain」の弾き語りバージョンが収録されて、全22曲。

ライブは94年のTeenager of the yearツアーの最中にフランスのラジオショウ用に録られたもの。だから、脂が乗り切っているフランクが楽しめる(常に脂が乗っているけど)。Otis Blackwellのカバー「Handyman」も楽しそうに歌っている。でもやっぱり圧巻は「Pong」から「Thalasocracy」の流れ。何時聴いてもぞくぞくする。

キッチンテープの2曲はレコード会社から「UKリリース用に何かボーナストラックを入れてくれ」、と頼まれて入れたらしい。タイムトラベリングの物語「Modern age」は2002年に発表したアルバム「Devil's workshop」に収録されている名曲。この時期にもう完成されてるのが驚きだ。「Jumping beans」はメキシコトビマメに関する曲らしい。