マゾ麗奴 囚われて ★★

面倒くさいメンヘル女と一緒にいるヒモの大変さがわかった気がする。
富士川真林のマゾ演技が迫真。普段はおとなしいのに、折檻されだすと口調が"御無体な〜"や"かんにんして〜"などと言っていて別人格のよう。いじられるのが好きだとすぐマゾだとか言う場面に出くわすことがあるけれど、本作を観るとこれくらいじゃないとマゾとは言えないよなあと思える。折檻を求める彼女に応じて西川方啓がサドになって暴力をふるったり、陰毛を焼いたりして無理している感があって恐ろしい。しかし、彼女の切腹(フリ)シーンは結局自分で死なない程度に傷付けているので、自傷マゾヒストの限界を感じて拍子抜けした。死んで欲しかった。折檻されるのが好きっていうだけにしておけばよかったのに。西川は性病を感染させられたのをきっかけに彼女と別れるっていうのが薄情すぎる。劇中でモノローグを役者に喋らせて、他の人は知らんぷりな演出は舞台演劇っぽくて嫌い。