主人公の荒木太郎はあどけなさの残る風貌だけれど、セリフ回しが一々シリアスでとても気に入った。悶々とした感情の表現が上手い。キャリアウーマン嫌いだった彼が、人妻だと思い込んで思いを寄せていた舞坂ゆいが実はキャリアウーマンであることを知り、キャリアウーマンに対する偏見が無くなり少し成長する。この落ちも、男女四人組が不倫ごっこ中になぜかコンバットゲームにいそしむ姿も、全てが他愛なくて好き。池島ゆたかの余裕さがある演技も、不倫ごっこをしているだけに拍車がかかっていて素晴らしい。日比野達郎は後ろ髪が長くて性豪な感じが出ているし、ファッション関係の仕事をしているという設定も違和感がない。
