バス男 ★★★★

しかめっ面で怒ったような口調の主人公を見ていると小学校時代の自分みたいで照れてしまう.

たとえ最後のダンスで白けてたとしても自分で決めた行動の失敗なんだから納得がいったんじゃないかな.

叔父は1982年で頭の中が止まっているし,兄は家でチャットばかり.助言者であるペドロ自身が振られたりして,たいした事無いという現実が間の当たりになっている.周りの他人が当てにならないので,自分で行動しなくちゃと思わせる.

チャットばかりやっている兄が現実に相手と出会った場面では「待ちきれなくて・・・」のラストでオタクたちが宇宙人にさらわれる場面を彷彿とさせる.叔父が最後に懲らしめられる所も含め,役柄に対する製作者の愛を感じるなあ.

少数派が少数派のまま尊厳を勝ち取るっていう感じで,良い映画だった.小気味良い単発ギャグも豊富で面白い.

やっぱり生身の交流が大事なのかなと思った.ネット控えるか.

ティナ・マジョリーノは青木さやかに似ている.